思考

自分の思っていることを人にありのまま伝えるというのは実に難しいことである。だが、その気持ちを吐き出さずに心にとどめ続けるといつしかパンクしてしまう。そういったありのままを曝け出し、自分で後に見返す場所としてブログを始めた。

 

私はコンプレックスを持っている。短い人生でありながら既にその何割かは人に胸を張って語ることのできない内容である。罪を犯したなどではないがとにかくコンプレックスなのだ。

ある日親と電話をした。最初は大した話ではなかったが流れで近況を語ることになった。最近はあまり上手くいっておらず、悩みもいくつかある。しかしそれを親に話すのは恥ずかしいと私は思ってしまう。もし親に悩みを打ち明けたらきっと親身になって聞いてくれるだろう。私は自分の両親を誇りに思っているし、自分を大切にしてくれていると感じている。だからこそ、そんな親に自分なんかのくだらない悩みを打ち明けて余計な考え事、心配をさせたくないと思ってしまうのだ。ましてや「私は既に自分の人生にコンプレックスを抱えています」など口が裂けても言えない。親と話すにあたって一番避けたいのは親に負の感情を与えてしまうことだ。昔は反抗期でたくさんの迷惑をかけたりしていて今更何をいうかと自分でも思うが、心が成長したのか今では親のありがたみというものをちゃんと理解しているつもりである。そうして親には悩みをうっすらと話すものの本質的なことは話していない。「自分が悩んでいる対象」については話すものの、「自分がどう悩んでいるか」については話すことができない。恥ずかしいからなのか、親に変な心配をかけたくないのか、理由はわからない。ただ話すことができないのだ。

 

つらつらと書いてきたが結局どうすればいいのか私にはわからない。コンプレックスを抱えることになったのも自分の選択であり、悩むことになったのも自分のせいである。そういった、何が原因で現状に至っているかを理解はしているものの、それを真っ向から受け止めることができない心の弱さなのだろうか。

この記事を見返したときに私の考えは変わっているのだろうか。